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公衆衛生は、人々の健康を保つことで先々の医療負担を軽減するなど、社会全体として時間的・空間的に医療を援護することに貢献する。

 

ただ、医療が現実の患者に向けられるのに対して、公衆衛生は現在・将来の社会全体に向けられる点で、背反する局面もあるようで、トロッコ問題とも関わる。

 

 

国連としては、軍事面のようには大規模な医療団を組織できず、医療の実践に関しては、個別の事例は別として各国に委ねられているのだろう。

 

公衆衛生も実践は各国に委ねられるが、WHOが保健・公衆衛生面の機関である性質上、現実の医療やそれを支える社会・経済的基盤をも含めて総合的に判断するようにはなっていないように思われる。

 

WHOが正確な情報を把握するためであっても、現実の医療にマイナスとなってしまうことは避ける必要がある。

 

WHOの指摘を十分に考慮しながらも、各国でも国連としても、総合的な判断が別途必要である。